本エントリから何回かに分けて、『中村天風から教わったやさしい瞑想法』の読書ノートを書いていこうと思います。

まずは目次と各章の概要から。

目次

はじめに
序章  瞑想の境地
第一章 瞑想とはなにか
第二章 瞑想の目的と効用
第三章 瞑想に関する医学の研究
第四章 瞑想の方法(一) 一点注視法
第五章 瞑想の方法(二) 一点傾聴法
第六章 瞑想の姿勢
第七章 瞑想と坐禅の違い
第八章 ヨーガと禅のつながり
第九章 私の瞑想体験
第十章 瞑想の達人としての天風
終章  天風先生の思い出

概要

まず「はじめに」では、中村天風と瞑想についてのあらましについて書かれています。瞑想状態というのは、「なにも考えず、なにも思わない」状態なんだそうですが、その状態が続く時間というのが初心者で二、三秒、熟練者でも長くて数秒くらいしか続かないのだそうです。

第一章で、瞑想とはなにかを解説しています。瞑想とは「心を洗う」ことであり、「心を空にする」ことであり、「心の自然をとりもどす」ことであるといいます。この「空(くう)」という考え方が、どうやら重要のようですね。

第二章では、瞑想によって得られる効果について書かれています。瞑想、というと宗教の修行の一種と思われがちですが、ここではそういった宗教的な目的だけではなく、実利的な面、つまり心身の健康になったり、仕事力がアップしたりといった、日々の生活の改善にも効果がある点を指摘しています。

第三章では、そういった実利的な面での効用について、医学の分野での研究結果を紹介しています。

第四章から第六章にかけて、具体的な瞑想方法について解説しています。黒い丸印を注視して集中する方法、一定の音を聞くことで集中する方法が説明されています。座り方は最初はあまり堅苦しく考えなくてもいいそうです。

第七章、第八章では、瞑想・禅・ヨーガの定義の違いやそれぞれの歴史について触れています。

第九章から終章にかけては、著者の瞑想体験や中村天風とのエピソードが綴られています。

次回は、「はじめに」の内容をまとめたいと思います。

最近、瞑想について興味が湧いてきていてネットで調べていたら、著者の厚意により全文無料で読める本というのを見つけました。出版元はPRESIDENT社(ビジネス書やdancyuなどの雑誌を出版しているところ)で、こちらのリンクからアクセスできます。

※追記(2014/3/9)
現在では残念ながら、無料では読めなくなっています。

中村天風は、日露戦争時にスパイとして活動した人物で、司馬遼太郎の『坂の上の雲』にもその名前が出てきます。日露戦争後に結核を患い、病気のために弱くなった心を強くする方法を求めるうちにヨーガに出会い、「心身統一法」というヨーガの実践方法を広めたんだそうです。

その中村天風に12年間、直接指導を受けた著者による瞑想入門書です。とても読み易く、また瞑想のよさを分かりやすく伝えています。

瞑想とは、「心を洗うこと」だとこの本では言っています。現代社会の、というのは大げさだけど少なくても今の僕にとって、求めているものにとても近いなと感じました。

瞑想に興味がある人にはお薦めです。

※本書について、まとめ記事をアップしました。あわせてどうぞ!

『中村天風から教わったやさしい瞑想法』読書ノート

 

関連書籍

こちらはアマゾンサイトに飛びます。「本」として買いたい人向け。

農業くらいしか主要産業がなかった貧しい日本国が、世界列強と肩を並べるほどの軍事力を持ち、帝国主義の列強に屈せず独立を危ういところで勝ち取った。それが日清戦争であり日露戦争であった。
司馬遼太郎先生の文体は清々しく今でも読みやすい。